自信を持つにはどうしたらいい?本当の自信とは

2018年4月1日

あなたは自分に自信がありますか・・??
もしそう聞かれたらなんて答えますか?

私もそうですけれど、そんなに自分に自信がある人なんていませんよね。

それでもあえて自信があるものを探して言うのなら、、例えば昔からやっているスポーツとか、趣味で長くやっていて人に教えているものだとか、専門に勉強してきたこととか、あるいは仕事を懸命にされてきた方なら「〇〇については自信がある」と言えるのではないでしょうか。

でもそれよりも、もっともっと大きな自信がないと、対応できないようなことが起こった時、その最後のよりどころは一体どこになるのか?ということを今日は書きたいな・・と思います。

私は今もなのですが、art関係の仕事をしています。

そしてそれは、例えば美大に行ってきちんと学んだり、造形大学やその他の専門系の学校で学んだこともなく、ただただ好きで続けていたことから始まった道でした。

私はそういう意味では絵やデッサン、造形なども何ひとつ知らず、本当に色彩の勉強一つしたこともありません。
ただ、好きだったのでいろいろな技法を習いに行ってはいました。
でもそれは本当に最初はただの趣味だったのです。

それがあるとき人の目にとまり、そこから色々なご縁があって店で売ったり本に載るようになり、そのうち本のために毎月作り起こしをするようになり、色んな賞を取れるようになってきました。

でも、その時の私は全く自信がありませんでした。

何故ならしっかりと勉強を積んできた画家や作り手の、技術や知識、経験に裏付けされた作品にはとてもかなわないことを、誰よりもよく自分自身が知っていたからです。

どんな分野でもそうですが、一筋にされてきた方々の作品には、その人の中身が全部出ます。

その人の魂の輝きも、清らかさも、深さも、色気も、個性も、不思議なことに全部その人が作り上げた物体に乗り移るのです。

私はただ、ただ好きなだけでした。
日々勉強しながら周りの凄い芸術家たちに囲まれて、作り続けていけることだけで喜びでした。

そんな私のつくるものは、ほんとうに無邪気で拙いものでした。

そんな私にとんでもないことがおこりました。
試しに出したNY・ブルックリンのコンテストでグランプリをいただいたのです。
そしてそのご褒美として、そのギャラリーで1週間の個展を向こうのプレゼントでさせていただけることになりました。

ブルックリンのギャラリーには1000人のメーリングリストで案内を出したり、大量のハガキや英文HPなども全部作っていただきました。
お金は全てギャラリー持ちです。

私は夢のような出来事と、今まで応援してきてくれたすべての人に感謝して、毎日毎日個展用の作品を作り続けました。

そして4か月くらい、ほとんど眠ることも食べることも忘れ制作をして、いよいよ渡米する日が近づきました。

あと1週間くらいになった時私は体調が悪くなり、もう20年来通っている整体に行きました。

私はいつもそこで体に不調のある時は、ものの10分の全身マッサージをしていただいて治ってしまうのですが、その日はそこに行って体をほぐしてもらいはじめると、ただただ涙がこぼれて仕方ありませんでした。

かんこちゃん(いつも治してくれる先生の名前)は「いっぱい溜まっているものがあるのね~・・」というので私はこらえきれなくなり、これからNYにたった一人で行くこと、個展をさせてもらえるのはこれ以上もない喜びだけど、私はそこで認められる自信がないこと、
私以上に凄い人たちが世の中にはいっぱいいるのに、色々な関係者が来て報道され、そこでギャラリーの方々の期待に応えられなかったらどうしようと思ってしまうと話しました。

かんこちゃんは、「そうだったの・・」と驚きながらやさしくマッサージしてくれるのですが、私は誰にも言えなかった想いを初めて言葉にして口に出せたので、大泣きしてしまいました。

私はそういう気持ちは誰にも言えず、また自分自身、気がつかないようにして心にしまっていたのですが、作品も全部完成しトランクに詰め、あと数日で出発という時になってついに「自信がない」「怖い」という思いが溢れてきてしまったのです。

かんこちゃんは、私がどんなふうにしてこの6年間、それに取り組んできたかを聞きました。

私はほんとうに眠るより、食べるより作ることが好きだったので、最初の2年間は年末も元日も、一日もお風呂に入らなかったことを話しました。

(これはお風呂が大好きで、いつも1時間は入ってしまう私が、朝晩のシャワーにして、お風呂にゆっくりつかっている時間すら惜しくて、すぐに出て作っていたということです。朝晩2回、夏は3回はシャワーしていますのでびっくりしないでくださいね)

そうしたら、とかんこちゃんは言いました。
「そんなに好きだという気持ちだけは、誰にも負けないでしょう?
それで充分ですよ。
自信というのは、自分を信じる・と書いて自信なんですよ」と微笑んで言いました。

自信は誰かと比べて自分のほうが優れているとか、そういうものではなく、そのものに対する自分の気持ちを、真実と信じられるかということなんだ・・

私の真っ暗だった脳に稲妻のように光が差し込んだ瞬間でした。

私は自分の拙い作品に、自信はそんなにありませんでした。

でも、この作ることが好きで好きでたまらない気持ち、これだけは大勢の神様の前に出ても、それだけは絶対に言える。
それだけは一遍の曇りもなく、世界中の誰よりも自分の心を信じられる。

そう考えた時、私はすっと肩の力が抜けました。

かんこちゃんは「大丈夫、大成功しますよ」と言って、「さあ、おしまい」と言いながら、私の顔と頭と目の周りを撫でてくれました。
(これも、私の意識を解きほぐしてくれていたのですが)

ブルックリン橋

私はかんこちゃんのおかげで、体調も精神面も最高の状態で渡米することができました。
そしてほんとうに、個展を大成功させることができました。

ブルックリン

そしてそれ以来、あんなに自信がなかった私は、基準が自分の心になっていきました。

「自信の持ち方」とか「自信のつけかた」という本を探せば、世界中の作家が、いろいろなことを教えてくれるでしょう。
継続してきたこと、実績、いろいろな自信があると思います。

でも私のなかでの「自信」とは、やはり自分を信じると書いて自信。
そんなふうに思っています。

できるかできないかわからなくても、どんな時でも、自分を信じ、いつまでも挑戦していきたいな・・そんなふうに思っています。