今あるしみのケアと治療をしたい!皮膚科と美容外科どっちがいい?
紫外線が降り注ぎ、しみの不安が大きくなる季節がやってきました。
毎日せっせと日焼け止めクリームを塗って、対策をしていらっしゃる方も多いと思います。
今日はこれからしみを防ぐのではなく、今できてしまっているしみのケアと、本当にしみを消したい場合どういう方法があるのか、その種類とかかる時間、リスク、それから金額的なことについて書いてみたいと思います。
今あるしみを医療やレーザーによって治療しようという場合、金額的なことについては、かかる皮膚科や美容外科によっても違うと思いますし、またそのしみの大きさによっても違うと思います。
そこで今回は一般的にどのくらいかということについて調べてみました。
いつかしみを本格的にレーザー治療で取りたいと思っていらっしゃる方に、参考になればと思います。
いまあるシミを消す方法
この記事の目次
シミにはいくつかの種類があり、それぞれ原因や対処法が異なります。
そして、実は一人の人の顔の中に、原因のちがう種類のシミが肌に混在していることも多いようです。
たとえば自分では日光でできたシミだと思っていたものが、実はニキビや虫刺されの跡が色素沈着によってしみに変化したものであったり、お料理の時にちょっと油がはねて顔にあたり、それが原因になったもの、ホルモンのバランスからきたもの・・などしみにも様々なものがあります。
自分では良いと思って色々なシミ取りクリームを購入し、せっせとためしてみたけれど、どうもあまり改善されない・・という方はいらっしゃらないでしょうか?
自己診断で単純なしみだと思っていたものが実は違う可能性もありますので、自己流で治療をしてみてもあまり効果が感じられない時は、まず皮膚科に行ってみることをおすすめします。
しみの種類
しみを二つに分けて考えてみました。
化粧品や医薬部外品などを用いて、自分で治せるしみと、医者に行かなければ治せないしみです。
1・自分で治していけるしみ
★老人性色素斑(日光黒子)
最も多いタイプの一般的なしみです。
紫外線の影響でできるため、日焼けしみとも呼ばれています。
薄い茶色だったものが次第に濃い茶色になっていきます。
★炎症性色素沈着
傷跡やニキビのあと、虫刺されの跡がしみになったものです。
状態によってはセルフケアでは対処できないこともあります。
2・医者の医療によって治していくしみ
★雀卵斑(そばかす)
遺伝によるものが多いです。
大きさも形も不規則で、淡褐色をしています。
★肝斑(かんぱん)
30~40代の女性によく見られます。
頬骨や頬に左右対称に出るしみです。
女性ホルモンが関係していると言われ、ピルの服用中や妊娠中に出やすくなります。
★脂漏性角化症
しみの角化が進み、隆起したイボ状のしみです。
レーザーによる治療が必要なしみです。
★遅発性両側性太田母斑
額、目の周り、頬などに生まれつきある茶褐色または青いアザのようなしみです。
目の下のシミは人にはクマと勘違いされやすいです。
特に日本人に多いと言われています。
★光線性花弁状色素斑
短期間に大量の紫外線を浴びて強い日焼けをした時に、肩や背中、胸元などにできる花びらのような形のしみです。
のようになっています。
あなたのしみはどのタイプになるでしょうか?
私は虫さされの跡が黒くなり、しみのようになってしまったところがあります。
これはなかなか良くならないので、自宅では治らないしみになってしまったのかもしれません。
しみを治療するのは皮膚科がいい?
出来てしまって時間がたったシミを治療するために、皮膚科に行くのは、非常に有効なことだと思います。
ただ皮膚科には、「一般皮膚科」と「美容皮膚科」の2種類があるのです。
一般皮膚科の目的は、皮膚疾患を治して、痛みやかゆみのない健康な状態に戻すことです。
おもに皮膚科ではニキビ・アトピー・じんましん・アレルギー性皮膚炎などの治療を行っています。
治療や薬には健康保険が適用されます。
一方美容皮膚科で扱うのはしみやしわの改善といった、おもに美容目的の治療です。
シミやしわは、直接健康に影響を与えるわけではないので、基本的に治療にも薬にも健康保険は適用されません。
そのため、場合によっては高額になってしまう場合もあります。
美容皮膚科では、レーザー、塗り薬、飲み薬のなかから、その人のしみの種類に合った方法を組み合わせて治療することが多いです。
一般皮膚科でも保険外でしみの治療を行っているクリニックは多いのですが、ただ、美容目的に力を入れている美容皮膚科(美容外科)の方がシミ治療の種類が豊富なこともあり、また治療実績も多いことから、美容皮膚科のほうに訪れる人が多いようです。
しみのケアを自分でする場合
セルフケアですぐにシミを消す、ということはなかなか難しいことですが、根気よくケアすることで新たなシミや、シミが濃くなるのを防いだり、シミの色を徐々に薄くすることはできます。
小さなしみや、まだ出来てすぐのしみは、これで充分に治っていくこともあります。
その場合、方法にはどんなものがあるでしょう。
ターンオーバーを早めるスキンケアをする
シミは古い角質とともに自然とはがれて消えていくものです。
この肌のターンオーバーを正常に促すことで、シミを徐々に薄くし、最終的には消すことができます。
時間はかかりますが、肌の代謝に合わせて自然にシミを消していくという方法です。
ピーリングや、新陳代謝を高める作用のある馬油を塗布してターンオーバーを早めていく方法です。
ハイドロキノン配合の化粧品を使う
ハイドロキノンとは強力な漂白作用を持った塗り薬のことです。
ハイドロキノンは濃度が高いほど効果があり、実は4%以上なければシミが消える効果は現れないとも言われています。
市販の化粧品に使えるハイドロキノンの量は薬事法で2%以下までと定められていますので、一般的な化粧品では劇的な効果は難しいのでは・・と私は感じています。
以前私は外国製の濃度の高いハイドロキノンを取り寄せて使ってみたことがありますが、これは自己流でやってみて、非常にリスキーだと感じたことがあります。
ハイドロキノンは使い方を間違えると肌トラブルを招くリスクが大きいです。
特につけているときに紫外線にあたると、しみは一層ひどく黒くなってしまいます。
また、治療している日数の問題もあります。
短すぎる期間では効果は出ませんし、長く使うとその部分の皮膚が薄くなり、赤くなり、また日焼けしやすくもなります。
白く色素が抜けてしまう症状が出る場合もあります。
夜だけ使用する、朝には洗い流す、つけた時は徹底的に紫外線を避ける、日焼け止めクリームをしっかり塗る・・などの注意事項をしっかり守って使いましょう。
脚や腕なら私も挑戦しますが、顔の場合はできる限り医師に処方してもらったハイドロキノンを、経過観察してもらいながら慎重に使うことをおすすめします。
皮膚科で処方されるしみの薬
塗り薬
皮膚科で出される主なしみの塗り薬は前述したハイドロキノンとトレチノインです。
トレチノインはビタミンA誘導体の一種で、肌のターンオーバーを強力に促進する塗り薬です。
しみの治療薬として、ハイドロキノンとトレチノインはセットで処方されることが多いようです。
内服薬
★アスコルビン酸(ビタミンC)
ビタミンCは抗酸化作用が強く、できてしまったシミの改善と予防の効果が期待できます。
皮膚科では「シナール」などの名前で処方されます。
★トラネキサム酸
トラネキサム酸は肝斑の治療で処方される内服薬です。
「トランサミン」などの薬剤名で処方されます。
しみを治療する美容外科のレーザーの種類
さて、それでは美容外科で施術してくれるレーザーにはどんなものがあるのでしょうか?
調べていくと、その人のしみの原因を医師が判断し、それぞれに合ったレーザー照射をしていくことがわかりました。
QスイッチYAGレーザー
QスイッチYAGレーザーは老人性色素斑などのシミに適しています。
このレーザーは皮膚の深部まで届く波長と表皮にあるシミを破壊する波長の、2種類の波長を使い分けて様々なシミにアプローチします。
照射するレーザーでメラニン色素が分解され、その後かさぶた状になり、剥がれ落ちます。
レーザートーニング
レーザートーニングは弱い出力でレーザーを照射する方法で、肝斑の治療に使われます。
比較的肌に優しいので、治療を繰り返し受けて治していく人が多いです。
しみ取りレーザーをあてた後の注意
施術後はレーザーの照射部分にかさぶたができます。
それが取れるまでの2週間程度は、ちょっと大事なお出かけは控えたいですね。
また、かさぶたが取れた後もレーザーをあてたところには日焼けをしないように注意が必要になります。
レーザー治療後は紫外線を浴びると余計に色素が黒くなってしまうので、しっかりと日焼け止めを塗ることが大切になります。
そう考えていくと、紫外線が弱くなってくる冬場のほうが、治療には滴しているかもしれません。
しみ取りレーザー料金の相場
これは、そのしみが肝斑か、それとも日光によるしみか・・などで使うレーザーが変わってきますし、そのしみの大きさによっても違ってくるようです。
「シミ取りレーザー料金相場」で検索すると、大手の美容皮膚科の料金相場がずらっと出てきます。
これでキャンペーンなどのものを探すと、かなり安く治療できるかもしれません。
相場としてはキャンペーンをうまく使えば、1万円から3万円程度でスポット照射が可能だと思います。
私は肌があまり強くなく、その後の日焼け止め対策のことも心配でまだ一度もトライしたことがないのですが、もしいつかスポットでレーザー照射をすることがあれば、ぜひ体験談を書いてみたいと思います。